午後になると眠くなる人におすすめ!「コーヒーナップ」とは?

ランチタイムが終わって1時間ほど経った午後2時頃になると眠気に襲われる…という人は多いのではないでしょうか?

そんなとき、コーヒーを飲むとカフェインの作用で眠気がさめる…という話はよく知られていますよね。

ただ、「コーヒーを飲めば必ず眠気がさめる」とは限らないそうですよ。

今回は、コーヒーでもっとも効果的に眠気を解消する方法といわれる「コーヒーナップ」について紹介します。

なぜコーヒーを飲むと眠気がさめるのか

「どうも眠くてすっきりしないから、コーヒー飲んで目をさまそう」

「夜遅いから、濃いコーヒーを飲んだら眠れなくなるかも」

などとよく言いますが、そもそもなぜコーヒーに眠気をさます力があるのでしょうか?

それは、コーヒーに含まれる「カフェイン」の作用によるものです。

ヒトの脳内には、「アデノシン」という眠気をもたらす物質と、そのアデノシンをキャッチする受容体があります。

睡眠不足気味だったり、起きてから時間がたってアデノシンが増えてくると、脳内で受容体にくっついて眠気が増してくるというわけ。

ところが、カフェインは、アデノシンと似た形をしていて、かわりに受容体とくっついてしまうため、一時的に眠気がブロックされるそうです。

このカフェインの効果は1時間くらい持続したあと、少しずつ減少しながら4~5時間で消えていくといわれています。

「コーヒーナップ」とは?

実は、コーヒーなどに含まれるカフェインが作用し始めるのは、飲んですぐではなく、15~30分程度かかるといわれています。

これを利用したのが「コーヒーナップ」というもの。

「ナップ(nap)」は「居眠り、うたたね」という意味の英語です。

本当に眠くなってしまうと、無理に作業を続けても効率が上がらず、けっきょく居眠りしてしまうだけですよね。

それよりも、20分程度の短い仮眠をとる方が、脳の疲労や眠気が取れてその後の仕事の効率が上がるといわれます。

仮眠の前にコーヒーを飲んでおくと、目覚めた頃にちょうどカフェインの効果が最大になっているため、ダブルですっきり!効率よく仕事を再開できる…というのが「コーヒーナップ」の考えかたです。

ちなみに、長すぎる昼寝は逆効果だと言われています。

コーヒーナップの効果をしっかり出すためにも、仮眠は30分以内にとどめるのがおすすめです。

カフェイン耐性には個人差がある!

ただ、カフェインがどの程度眠気をブロックしてくれるのかは、その人の体質や体調によって差があります

カフェインを摂取しても脳内で受容体に取り込まれにくい体質の人はカフェイン耐性が高い可能性が。

夜にコーヒーを飲んでもぐっすり眠れる反面、眠気覚ましの効果は他の人と比べるとあまり期待できないかもしれません。

また、ある実験では、慢性的な睡眠不足が続くと、2日目あたりまではコーヒーに眠気覚ましの効果が見られたものの、3日目からは効果がなくなってしまったそう。

カフェインによる眠気覚ましはあくまでも一時的なもので、眠気の原因…つまり、睡眠不足や疲れが解消しないと、そのうち効き目がなくなってしまいます。

健康のためにも、コーヒーだけに頼らず適度な睡眠をとって下さいね。

寝起きにはホットコーヒーがおすすめ?

なお、海外のニュースでは、コーヒーナップには「エスプレッソ」や「アイスコーヒー」が推奨されています。

でも、朝や仮眠後にコーヒーを飲むのであればホットコーヒーがおすすめだそう。

睡眠時には体温は下がり、覚醒時には体温が上昇するため、温かいコーヒーで体温上昇をサポートするとより効果的だといわれています。

反対に、夕方から夜にかけてリラックスしたいときは、同じホットコーヒーでも、安眠効果があるといわれる牛乳を入れてカフェオレにするといいですね。

コーヒー豆もカフェインレスを選べばベストです!

ぜひ、時間帯や気分に合わせてぴったりなコーヒーを楽しんで下さいね。