美味しいコーヒーの淹れ方とドリップのコツ

自宅やオフィスで、お気に入りのコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れるなら、できるだけ美味しく淹れたいですよね!

今回は、どんな豆にも共通する「美味しいコーヒー」のためのコツと、器具や方式によってそれぞれおさえておくといいポイントを解説します。

美味しいコーヒーのために。最初に確認しよう

コーヒーを淹れるときの器具や方法、味の好みなどは人それぞれ。

でも、まずはどんな方法で淹れるにせよ、誰にでも当てはまるポイントを確認しておきましょう。

コーヒー豆は新鮮なものを

焙煎後のコーヒー豆がもっとも美味しく飲める期間は、およそ2週間

また、保存には専用のキャニスターなど酸素や光の影響が少ない容器を選び、少しでも鮮度を損なわないようにするのが美味しく淹れるための大切なポイントです。

水は軟水~中硬水を

水は、水中に含まれるミネラル(カルシウム、マグネシウム)の量によって、「軟水」「中硬水」「硬水」に分類されます。

このうち、日本でコーヒーを淹れるのに適しているのは1リットルあたり約30~80ミリグラムのミネラルが含まれた「軟水」から「中硬水」

なかでも約30~50ミリグラムの「軟水」が理想的といわれています。

WHO(世界保健機関)の基準では、120ミリグラム未満が「軟水」にあたりますが、日本の水道水は、ほとんどがこの軟水で、コーヒーには適しているといえます。

ただ、一般的な水道水には塩素が含まれているため、水道水を使うときは浄水器を通すか、煮沸して塩素をとばすのがいいですね。

市販のミネラルウォーターなら、表示を見て「軟水」、できれば硬度30~50のものを選びましょう。

コーヒー豆のメーカーや焙煎所(ロースター)でも、日本の軟水を前提に焙煎度合いを決めているため、ヨーロッパ産の「エビアン」など硬度が高いミネラルウォーターでは思ったような味にならないこともあります。

抽出器具やカップは温めておく

真夏以外は、ドリッパーやカップなどをお湯で温めておくのも大切なポイントです。

飲んだときにおいしく感じられるのはもちろん、抽出器具の温度が下がらないようにしておくことで、よりコーヒーの香りを引き出してくれます。

ペーパーフィルターはミミを折っておく

ドリップ時にペーパーフィルターを使う人は多いと思いますが、製造時に底とサイドの部分を圧着させた「ミミ」の部分は、互い違いに折り返しておきましょう

ドリッパーとのスキマがなくなって、抽出がスムーズになり、温度や香りをよりよく保ってくれます。

ハンドドリップコーヒーを美味しく淹れるコツ

ドリッパーとフィルターを使ってお湯を注ぐ「ハンドドリップ」は、手軽においしいレギュラーコーヒーを淹れるポピュラーな方法です。

覚えておきたいコツは次のような点。

お湯は数回に分けて注ぐ

お湯は一気に注がず、数回に分けます。

1回目は、全体にお湯が少しずつ行き渡るよう、中央から外に向かって渦を描くように注ぎ、約20秒蒸らします。

2回目は、大さじ1~2杯程度のお湯を繰り返し注ぎ、ドリッパーの上の方までお湯で満たされたところでストップして待ちます。

中央がくぼんできたら、お湯が底をつきて泡が崩れないうちに、3回目・4回目と、規定量まで繰り返し注いでいきます。

全部の中で、2回目がもっともコーヒーの香りや味が豊かに抽出されるので、注ぐお湯の量は2回目を多く、3回目→4回目と減っていくように調整しましょう。

コーヒーメーカーで美味しいコーヒーを淹れるコツ

オフィスでは、仕事の手を止めずにすむように、水と豆をセットしておくだけの「コーヒーメーカー」を使っている人も多いのではないでしょうか。

一度に数人分を抽出でき、保温もできるものがほとんどですが、コーヒーの味や香りは時間経過とともに低下していきます。

おいしいコーヒーを淹れたいなら、やはり飲みきれる量だけをそのつど淹れるのがベスト。

また、「浅煎り」「深煎り」などコースが選べる機種もありますが、そうでない場合は、新しくコーヒー豆を買ったら、何通りか挽き方を変えて、ベストな細かさを決めておくと、その後はずっと美味しく淹れることができます。

おわりに

今回は、基本的な美味しいコーヒーの淹れ方を紹介しましたが、好みは人それぞれ。

今回の記事も参考に、自分にとってベストな淹れ方も見つけてみて下さいね。