「自家焙煎」という贅沢

自宅でコーヒーを飲むようになると、その奥深さを実感し「自家焙煎」に興味を持つ人もいるのではないでしょうか。自分で焙煎できたらコーヒーがもっと楽しくなりそうですよね。でも焙煎を自分でともなると、ちょっとハードルが高いのでは…と躊躇してしまっている人もいるかもしれません。でも、本格的なコーヒーを飲みたいのであれば、自家焙煎でコーヒーを淹れるのは特におすすめです。自家焙煎について詳しく紹介したいと思います。

■自家焙煎の魅力は?

自家焙煎は、コーヒーの楽しさをもっと実感できる方法だと思います。そのため、飲む頻度が増えてきた人や、お店のような本格的なコーヒーを飲みたいと思っている人にとっても、自家焙煎の魅力をより実感できると思います。具体的にはどんな魅力があるのでしょうか。

そもそも焙煎とは、コーヒーの生豆を煎る加熱工程のことです。コーヒーは豆によっても味の違いがありますが、どの程度の焙煎をしているのかによっても変わります。同じコーヒーでも、煎る時間が長くなると苦味やコクが強くなります。それに対して短くすると、さっぱりとした爽やかな味わいになります。

・部屋のなかに広がる芳醇な香り

コーヒーが好きな人の多くは、その香りが好きだと話す人も多いのではないでしょうか。コーヒー豆を買って袋を開けたときの香りは、インスタントにはない豆本来の香りです。自家焙煎をすると、常に焼き立て、挽きたてを味わえることもあり、コーヒーそのままの香りが堪能できる良さもあります。部屋中にコーヒーの香りがするので、幸せな気持ちを楽しめると思います。コーヒーの香りは結構残るので、外に出て帰ってきたときも玄関にコーヒーの残り香があるなんて幸せな体験も。贅沢で芳醇な香りを楽しみたい人は、自家焙煎が断然おすすめです。香りの質が違います!また、自家焙煎することで、長く保存できる良さもあります。焙煎用の生豆は長期保存に向いていますし、手頃な値段で購入できます。お得にコーヒーを楽しみたいと思っている人にとっても自家焙煎は嬉しいですね。

・自分好みの味がわかる

自家焙煎の楽しみは、自分好みにアレンジができることでもあります。販売されているコーヒー豆はすでに焙煎が住んでいるので変えることはできません。例えば焙煎を浅くすると、ライトローストになるので、豆の甘い香りやあっさりとした味わいが実感できます。少し焙煎を増やすと、酸味などが出てくるとうになります。日本人に人気なのは「ミディアムロースト」ではないでしょうか。ちょうどいい焙煎の程度になり、豆本来の香りが実感できます。酸味も少なくまろやかな味わいが特徴です。焙煎の時間を最も長くすると「フレンチロースト」になり、苦味やコクが強く出ます。そのまま使うこともできますがエスプレッソなどで使われることが多くなります。こうした焙煎の程度による味の違いも、自家焙煎だからこそ自分で挑戦できる楽しさもありますね。今までなんとなく飲んでいた人も自分好みの味がわかるのも、自家焙煎の魅力だと思います。

■自家焙煎ってどうやるの?

自家焙煎の魅力についてわかったところで、実際にできるかどうか?不安に思っている人もいると思います。自家焙煎は手順さえ覚えてしまえば、気軽に自宅でできるようになります。鮮度のいい状態でコーヒーの香りが楽しめるのでいつでも美味しく本格的な味が楽しめるようになります。自家焙煎のやり方について紹介します。

  1. まずは生豆を用意します。ネットなどで気軽に手に入りますので1杯分の10g程度以上の生豆を用意しておきましょう。また、生豆を煎るようのフライパンも準備します
  2. ガスに火をつけて強火の状態で豆を焼いていきます。傾ける左右に動かすなどして、豆に均一に火が入るように調整していきます。
  3. 数分で豆に色がついてくるのを確認できると思います。10分程度の時間が経過するとバチバチとした音がなります。この時点で止めた場合は浅煎りになるので、さっぱりとしたまろやかな味わいです。深煎にするのであればもう一度バチバチさせて様子を見ます。どの程度の焙煎にするのか調整する重要な工程になります。好みの程度に合わせて決めるようにしていきます
  4. 煎り時間が過ぎたら火を止めて素早くザルに移し、ドライヤーを使って冷まします。この冷却時間が長すぎてしまうと焙煎を進めてしまうので短時間で温度を下げるのが重要です。うちわでもいいですが、機能的にはドライヤーがおすすめ

以上で自家焙煎は終わりです。思っていたよりも手順が少ないのがわかったのではないでしょうか。自家焙煎はやり方を知らないからこそ、難しいものだと思ってしまいがちです。でも自分の好みで焙煎できることを考えると、自宅で行うのもおすすめです。生豆自体もお手頃な価格で手に入るのでコーヒーがもっと気軽に楽しめます。

■自家焙煎で用意しておくと便利なもの

自家焙煎に挑戦してみたい!と思っているあなたに、用意しておくと便利なものとして「軍手」は必須です。焙煎をしているときに間違えてやけどをしてしまうことのないように、安全を考慮するためにも軍手は用意しておきましょう。また、生豆の量を測るためにもはかりは必ず用意しておきます。適量を守って焙煎していないとうまく火が通らなくなり、美味しく焙煎できなくなってしまうこともあります。他にも焙煎の時間を管理するためのタイマーも用意しておくなど、必要な物を抜けなく揃えておき自家焙煎ができるようにしたいものですね。火を使うからこそ途中で作業を中断できませんし、ケガなどの危険性もあります。バチバチと音が鳴るのでなかには驚いてしまう人もいます。慎重に作業してくださいね。

■まとめ

自家焙煎ができると、今まで以上にコーヒーの楽しみかたが広がると思います。初心者向けにドラム式ロースターやほうろくなどを使う方法もあります。コーヒーの世界をもっと知るためにも焙煎に挑戦してみるとより楽しみ方も広がるのではないかなと思います。慣れないうちは焙煎でやけどをしないように気をつけてくださいね。焙煎ならではのコーヒーの香りもとても贅沢で幸せなものですよ。